
マンション売却で失敗しない方法!よくある失敗例8選と対処法を紹介
マンション売却の経験がない方は、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。
売却期間の見誤りや売却価格の設定ミス、契約内容の確認不足などで思わぬ失敗につながるケースも少なくありません。
本記事では、マンション売却時によくある失敗例とその対処法について詳しく解説しています。
物件の売却で失敗しないためのポイントを押さえ、後悔のない売買を目指しましょう。
マンション売却前のよくある失敗例
まずは、マンション売却前に起こりやすい失敗例を紹介します。
すぐに売りたい、できるだけ高く売りたいといった焦りが失敗につながるケースは少なくありません。
物件の売却を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
売却期間に余裕がなく焦ってしまった
マンションを売却する前に退去の日時を決めてしまうと、売却期間に余裕がなくなり、焦って売ることになるかもしれません。
マンションの売却にかかる時間は平均3カ月~6カ月といわれており、場合によっては1年以上かかるケースもあります。
スムーズにいくこともあれば、思ったようにいかず長期戦になるケースも少なくありません。
そのため、物件を売却するにあたってはまずスケジュールを立て、無理のない期間を設定することが大切です。
複数の不動産会社を比較しなかった
最初に話を聞いた不動産会社にそのまま依頼したものの、後になって他社の方が査定額が良かったというケースも失敗例の1つです。
マンションなど不動産の売却を始めて行う場合、チラシが入っていた会社にそのまま依頼する、インターネット検索で1番最初に出てきたとこに依頼するというケースがあります。
査定額やサポート内容で後悔しないためにも、売却する際は複数の不動産会社に査定を依頼し、金額や担当者の対応を比較することをおすすめします。
どこに依頼すればいいかわからないときこそ、1社だけで決めるのはやめましょう。
契約内容をよく確認せず契約してしまった
売買契約の内容をよく確認しないまま締結してしまい、後々不利な条件が含まれていたことがわかったというケースもあります。
マンション売却では、一般的に契約日までに契約書のコピーが渡されるため、事前に内容を確認できます。
不動産会社によっては契約直前に初めて説明を受けるケースもあるため、できるだけ早く内容を確認し、不明点を解消することが重要です。
売買契約は、基本的に売主・買主双方が契約書に署名・押印し、合意が得られた時点で成立します。
一度契約が成立すると、原則として後から変更することは難しく、トラブルに発展する可能性があります。
そのため、不動産売却では契約内容を十分に理解した上で締結するよう注意しましょう。
市場調査をせずに売却価格を決めてしまった
事前に市場調査を行わないまま売却価格を設定し、市場相場とかけ離れた価格になってしまうケースもよくある失敗例です。
買主はできるだけコストを抑えて良い物件を購入したいと考えるため、相場よりも高すぎる価格で売り出すと、候補から外れてしまうかもしれません。
その結果、なかなか売れないといった状況に陥り、マンションを売却するまでに時間がかかる可能性があります。
マンションを適正価格で売り出すことで、無駄な時間をかけずにスムーズに売却できるかもしません。
市場価格を把握する方法として、ポータルサイトで類似物件の売出価格を調べるほか、国土交通省の「不動産取引価格情報検索」を活用して成約価格を確認する方法があります。
マンションの内覧時に室内が汚れていた
マンションの査定時に、部屋が散らかっていたり汚れていたりすることで、査定額が下がるケースもあります。
マンションの購入検討者にとって、内装の良し悪しは購入意欲を左右する重要な要素です。
そのため、内覧の前には目立つゴミを片付ける、タバコやペットの匂いがする場合は消臭を行うようにしてください。
部屋が汚れた状態のまま売却活動を始めると、内覧時の印象が悪くなり買い手が見つかるまで時間がかかることがあります。
自分で掃除をする時間がないという方は、ハウスクリーニングに依頼するのも一つの方法です。
マンション売却後のよくある失敗例
続いてはマンション売却後に起こりやすい失敗例を紹介します。
売却に関する失敗例は売却前だけではなく、売却後にもさまざまな問題が伴うケースがあります。
同じような失敗をしないためにもぜひ参考にしてください。
売却する時期を見誤った
マンションの売却時期が良くないと、なかなか売れないといった事態に陥りかねません。
一般的に、12月~1月、7月~8月といった長期休暇のタイミングは、物件探しをする人が少ないとされています。
不動産の売却においては、売り出し直後が買主の注目を集める大きなチャンスです。
売り出してすぐにこういった長期休暇が当たってしまうと、売却期間が長引く可能性があるでしょう。
マンション売却に適した時期は、新生活が始まる前の2月~3月頃といわれています。
売却後にかかる費用を想定していなかった
マンションの売却ではさまざまな費用が発生するため、事前にしっかり把握しておくことが重要です。
費用を想定せずに売却を進めた結果、思っていた以上の支出が発生し、手元に残る金額が少なくなるといった失敗例もあります。
主な費用としては、不動産会社に支払う仲介手数料のほか、印紙税や登録免許税、譲渡所得税といった税金も含まれます。
売却後にどのくらい資金が手元に残るのかを把握しておくことは、不動産売却で後悔しないために大切なポイントです。
住宅ローンの残債が売却価格を上回った
マンションを売却したものの、住宅ローンの残債が売却価格を上回り、売却してもローンが完済できないケースがあります。
ローン残債がある場合、不足分を自己資金で一括返済する必要があるため、事前に資金計画を立てておくことが重要です。
また、住宅ローンを完済できるように売却価格を設定したものの、なかなか買い手が見つからないため値下げをした結果、ローンが残ってしまうケースもあります。
こうしたリスクを回避するためにも、売却前に市場価格をしっかり調査し、売却戦略を立てておくことが大切です。
マンション売却で失敗しないための対策
マンション売却で失敗しないためには気をつけるべきポイントがあります。
マンションの売却を検討している方や興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
マンション売却の実績がある会社を選択する
物件の売却にあたっては不動産会社に仲介してもらうケースが一般的です。
そのため、不動産会社を選ぶ際は、これまでの売却実績をチェックしてください。
会社によってはマンション売却の実績がないために、売却ノウハウを持っていないといったケースも考えられます。
実績は会社のホームページなどで確認できるほか、直接担当者に確認しても問題ありません。
査定金額が高額だった場合は根拠を確認する
マンションを売却する場合、できるだけ高額で売りたいと考える人が多いと思います。
しかし、査定金額が高額だった場合はなぜその金額なのか、根拠を担当者に確認してください。
これは、最初に高額査定で出しておいて、後々売却できないという理由で値下げをすすめてくるケースがあるためです。
なぜその価格なのか納得できる理由を回答できなければ、その不動産会社を選ぶのは避けた方がいいでしょう。
また、このような事態を回避するため、自分自身でも市場の相場を調べておくことが大切です。
マンション内の欠陥や不具合はきちんと報告する
傷や汚れなどマンション内の欠陥や不具合は、事前に不動産会社へ報告することが大切です。
マンションに関するネガティブな情報はできるだけ伝えたくない、と考える人もいるかもしれません。
しかし、後々マンションで不具合が発覚するとトラブルの原因になります。
また、報告しなかったことで最終的な売却価格に影響が出る恐れがあります。
このような事態を避けるためにも、必ずマンションの不具合は報告するようにしてください。
事前に税金や費用をシミュレーションしておく
売却後に予想外の出費を避けるため、事前にどれくらいの費用がかかるのかシミュレーションしておきましょう。
具体的には、発生する税金の種類や金額、仲介手数料の目安、住宅ローンを繰上げするときの返済手数料などを把握しておきます。
費用の内訳が知っていれば、事前に資金を用意することもできるため、急な出費で慌てる心配がありません。
一括査定サービスを活用する
不動産会社を選ぶ際は一括査定サービスを活用すると便利です。
このサービスを利用すると、複数の不動産会社に同時に査定を依頼でき、査定額を簡単に比較できます。
査定額が市場相場と大きく乖離していないかを確認できるほか、どの会社が適正な価格を提示しているのかを把握しやすくなります。
査定前は部屋の掃除をする
査定時の印象を良くするためにも、事前に部屋の掃除をしっかりと行っておきましょう。
汚れが目立つところはできるだけ落とし、丁寧に掃除機をかけて整理整頓するだけでも、印象が大きく変わります。
一方で、査定のためにリフォームやリノベーションをわざわざ行う必要はありません。
まとめ
今回はマンションを売却したときの失敗例を紹介しました。
売却活動を行うにあたっては、売却期間に余裕がない、市場相場から離れた価格を設定したため売却に時間がかかったなど、失敗してしまった理由はさまざまです。
このようなリスクを回避するためにも、事前に情報収集を入念に行うことが大切です。
また、適切なタイミングで信頼できる不動産会社に売却を依頼するようにしましょう。